高宕山自然動物園・飼育日記
「双子ザル"パンチ"と"ピンチ"――ピンチ、凱旋公演の日」
私たちが動物たちと過ごす日々には、ときに胸が熱くなる"物語"があります。本日は、その中でも特別な一日として記録しておきたい出来事がありました。今回の主役は、ニホンザルの「ピンチ」。そして、もう一頭――市川市動植物園で暮らす双子の兄弟「パンチ(Punch)」の存在も欠かせません。
パンチとピンチ(双子ザル)
ピンチの凱旋公演の様子
1 双子として生まれた「パンチ」と「ピンチ」
パンチとピンチは、同じ日に生まれた"双子"です。しかし誕生直後、2頭は母親に育児放棄され、それぞれ別の場所で保護されることになりました。
環境は違っても、2頭ともスタッフの手によって命をつながれ、少しずつ成長していきました。
2 ピンチが当園で過ごした時間
ピンチが当園に来た頃は、体も小さく、不安そうな様子も見られました。それでも日が経つにつれ、好奇心旺盛で活発な性格がはっきりと表れ、食事や遊びの反応もどんどん豊かになっていきました。
その後、ご縁があり、ピンチは松田さん率いる猿まわし一座のもとで新たな道を歩むこととなります。当園を巣立つ日、スタッフ一同は寂しさと同時に、「この子ならきっと大丈夫」という確かな期待も感じていました。
3 本日、ピンチが"帰ってきた"
そして本日。松田さんとピンチが、当園に"凱旋"してくれました。会場には多くのご家族が集まり、ピンチの登場と同時に大きな歓声と拍手が起こりました。
お辞儀、軽快なステップ、観客とのコミュニケーション――どの瞬間も堂々としており、ピンチが多くの経験を積み重ねてきたことが伝わってきます。
「かわいい!」「すごい!」
子どもたちからはそんな声が絶えず、ピンチは終始いきいきとした表情で応えていました。最近は、兄弟のパンチがインターネット上で注目を集めていますが、今日のピンチも負けないほどの存在感で、会場を明るい空気で包んでくれました。
4 来月から、定期公演へ
松田さんより、来月以降は当園にて週1回の定期公演を行う予定であるとのお話がありました。皆さまからの温かい声援に応えるかたちで、ピンチがまたこの場所に戻ってきてくれることを、私たちも大変嬉しく思います。
定期公演のご案内
来月より、猿まわし一座によるピンチの公演を週1回開催予定です。公演スケジュールはお知らせページにてご確認ください。なお、公演の一部収益は保護動物の飼育環境の向上に役立てられます。
5 おわりに
同じ日に生まれ、別々の場所で育ったパンチとピンチ。それぞれの環境で、スタッフや来園者の皆さまに見守られながら成長し、今はそれぞれの場所で多くの人に笑顔を届けています。
これからも、ピンチの歩みを温かく見守っていただけますと幸いです。引き続き、高宕山自然動物園をどうぞよろしくお願いいたします。
高宕山自然動物園 飼育スタッフ一同